TOPページ > 検定試験突破マニュアル > 準4級&4級試験突破マニュアル
中国語検定準4級と4級は、中国語学習の入口にあたる試験です。準4級試験はまさに基礎中の基礎ですが、4級は大学の第二外国語として1年間きっちりと履修したくらいのレベルに設定されています。学習を始めた方は、まず最初の目標にしてみてはいかがでしょうか。本稿では、主に4級を対象にした受験対策を紹介していきたいと思います。
4級試験は、リスニングとペーパー試験の2分野から構成されており、それぞれで60点以上をクリアすれば合格となります。言い換えれば、リスニングか文法筆記のどちらか一方でも基準点に達しないと不合格となるため、まんべんなく試験勉強をすることが必要です。また、準4級の合格ラインは60点(4級と異なり、リスニング・筆記の総合点)となっていますが、この問題で7~8割の点数を取れる実力があれば、最初から4級を受験した方がよいかも知れません。
では、4級試験の傾向と対策を見てゆきましょう。まずリスニングについては、ごく日常的な内容の中国語問題を聞き取り、回答をマークする方式となっています。使用される単語や質問がある程度限定されているため、市販の中国語参考書によく目を通し、5W1Hの表現や疑問文の例文を暗誦できるくらいまで頭に叩き込むのが有効な対策となります。「北京」「東京」「美国」「韓国」といった固有の地名・国名の発音は忘れがちですが、これらも試験前にしっかり確認しておきましょう。またウラワザとして、初級のテキストでよく登場する中国人や日本人の名前(「老王(王さん)」「小張(張さん)」「田中先生(田中さん)」「李小姐(李さん)」)の読み方を覚えておくと、聞き取りが大幅に楽になります。
筆記試験は、発音・単語穴埋め・単語並び替え・リーディング・簡単な中国語作文の五パートに分かれています。出題の傾向を一言でいうと、高校受験の英語問題のような雰囲気です。そのため、大学や中国語教室に通っている方は、講義の文法テキストをきっちり仕上げることが何よりの受験対策となるでしょう。中国語を独習されている方の受験対策も同様で、会話用のテキスト以外にしっかりした初級文法テキストを一冊終わらせれば、まず問題はないかと思います。学習の際に意識するべきことは、とにかく「書く」こと。頭よりも先に手が例文を覚えてしまい、中国独特の漢字「簡体字」に違和感を覚えなくなるまで、多くの例文と問題に触れましょう。
4級レベルのしっかりした会話力があれば、中国の都市部や台湾を旅行して、個人でホテルに泊まったり、レストランで食事をすることも充分に可能です。また、簡単な自己紹介や会話もできるようになりますので、中国語を学ぶ楽しみが、この段階から一気に増えていきます。まずは4級の取得から、中国語の世界へ第一歩を踏み出しましょう。
■今では、インターネットによる通信講座も色々なものが出てきました。生涯学習のユーキャン「ピンズラー中国語」やスピードラーニング中国語など色々なものが出ています。色々ありますので自分にあったものを見つけて活用するようにしましょう。